川湯温泉(カワユオンセン)とは
台北郊外・北投の行義路エリアにある川湯温泉(川湯温泉養生餐廳/Kawayu Spa)。
2010年代半ばまで、ここは「知る人ぞ知るゲイが集まる温泉」として語られてきました。
夕方以降に同性同士の目線や距離感で合図を交わし、スチームや露天の一角に暗黙のコミュニケーションが生まれる――そんな時代が確かにありました。
ところが、2015年以降は風向きが大きく変わります。
アプリでの出会いが主流になったこと、エリア内の別施設に流行が移ったこと、そしてパトロールや施設運用の変化などが重なり、川湯は少しずつ普通の温泉へ。
2025年のいま、ゲイ客は目に見えて減少し、家族連れや友人グループも多い、どなたでも入りやすい一般的な温泉として定着しています。
店舗情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 川湯温泉(川湯温泉養生餐廳/Kawayu Spa) |
住所 | 台北市北投区 行義路300巷10号(行義路エリアの温泉街奥) |
電話 | 02-2874-7979 |
営業(入浴) | 目安:6:00〜深夜1:00/季節により〜2:00または〜3:00の掲示例あり(最新は現地掲示優先) |
営業(レストラン) | 近年、河川整備・改装の影響で縮小・撤去の報告があり、食事は未提供または限定的という声が多い。入浴単独が基本の前提で計画を(要・当日確認) |
定休 | 原則なし(変更・臨時休業は現地掲示優先) |
決済 | 現金が基本 |
https://www.facebook.com/kawayuspa/ | |
特徴 | 露天の大衆裸湯(男女別)、水風呂、打たせ湯、ドライサウナ、湯屋(個室)、駐車場、坂道下の敷地 |
(注)営業時間・料金・食事提供の有無は頻繁に変わります。当日の掲示・スタッフ案内が最優先です。
アクセスと導線(迷わないコツ)
- 最寄りはMRT淡水信義線の石牌駅。駅前からバス(508/535/536 ほか)で行義路方面へ。「行義路三(行義路三站)」で下車し、行義路300巷を下って徒歩数分。
- 行義路の温泉街は坂がきつく、夜は暗い区画もあるので足元注意。雨の後は滑りやすい。
- 温泉街側に駐車場があり、シャトル(接駁)が出ていた時期のレポートも。運用は変わりやすいので、当日掲示を確認。
- 帰路のバスは夜間に本数が減るため、タクシー併用が安心。
- 初めてなら「石牌駅→バス→行義路三→下り坂→入口」の動線を頭に入れておくとスムーズ。
2025年の「ハッテン温泉」としての事情(過去→現在)
2010年代前半までは、夕方〜夜にかけて同性同士が視線や距離で意思疎通を図り、露天の一角やスチーム周辺に暗黙のゾーンができることがありました。
2015年以降、同性同士の出会いはアプリ発が主流に。行義路エリアでは別施設に客層が移動した時期もあり、川湯のハッテン濃度は目に見えて低下。
2020年代に入ると、家族連れ・友人グループ・湯治目当てなど一般層が中心に。節度・マナーが重視され、公共の温浴施設としての色合いが強くなりました。
2025年のいま、「出会い優先」で行くとミスマッチになりがち。川湯は温泉そのものを楽しむ場所として計画するのが賢明です(同性カップルでの利用はもちろんOK。露骨な行為や占有、嫌がる相手への接触はNG)。
設備と雰囲気
- 露天の大衆浴場(男女別)に、高温浴槽/中温(または気泡・ジェット)/水風呂が並ぶシンプル構成。合間に打たせ湯とドライサウナ。
- 木造の意匠や通路、灯りの落とし方に和風情緒。派手さはないが、素朴で落ち着く。
- シャワーは数に限りがある時間帯もあり、混雑時はゆずり合いが必要。
- ロッカーはコイン式の時期が長く、小額硬貨を準備しておくとスムーズ。
- 湯屋(個室)は2名想定が基本。大衆浴場が混むと湯屋の回転も早くなるため、時間に余裕を。
- 露天は雨天時に濡れやすいエリアも。滑りに注意。
- 混雑帯は夕方〜夜、週末・連休。深夜〜早朝は落ち着く。
料金の目安と食事連動の現在
- 入浴:大衆浴場は200〜250元が一般的な目安(時期・掲示により変動)。最近は250元の声も散見。
- かつては「レストランで一定額以上の飲食→入浴が無料(または割引)」という相互連動が定番でした。
- ただし、2024年以降の河川整備・施設改修の影響で、レストラン部が撤去・縮小したとの報告が複数あり、現在は入浴単独での利用を前提にするのが安全です。
- 現金が基本。入口の販売所やカウンターで先払いの運用が主。
- 販売サイトや観光ブログに割引券(大衆池)の情報が出る時期もあり。正規価格との差があるため、購入条件と有効性は要確認。
体験・口コミ徹底調査
ポジティブ
- 和風の木造意匠で雰囲気が良い。フォトジェニックな通路や門構えに旅に来た感がある
- 露天×複数温度×水風呂×打たせ湯×ドライサウナで、価格のわりに満足度が高い
- 深夜帯まで使えるのがありがたい。締めの一湯に最適
- スタッフの案内があっさり・実務的で気楽。日本語や英語が通じたという声も時々
- 泉質はしっかり温まる。季節や天候で湯のコンディションが変わるが、概して気持ちよい
ニュートラル/注意点
- 混雑時は洗い場と浴槽の縁が詰まりやすい。ひと声かければ譲ってくれるが、遠慮しすぎると入れないと感じる場面も
- 設備は老朽箇所の補修跡が見えることがある。最新ホテルスパのような豪華さは期待しない方がよい
- 現金のみやコインロッカーなど、運用は昔ながら。身軽に動ける準備があると楽
- 夜の帰路はバス本数が少なくなる。タクシー待ちの列ができる日も
ネガティブ
- 清掃タイミング次第で脱衣・トイレの清潔感にムラがあるという指摘(とくに大混雑時)
- 私語や占有が気になる時間帯も。マナーの質はその日の客層に左右されやすい
- 個室湯屋が狭い・窓が小さいなど、プライベート感は期待ほどではないという声も
ハッテン関連の実感
- 昔は濃かった。ただ、2020年代以降は一般客が中心で、露骨な行為は難しい
- 目線が合う→軽く会話程度の様子見はあり得るが、深追いしないのが暗黙のルール
- 公共の温浴施設としての側面が前面に。当時のノリを持ち込むと場違い感が出やすい
まとめ
川湯温泉は、2025年のいま普通に良い温泉として戻ってきました。
露天の開放感、複数温度の浴槽、水風呂や打たせ湯、ドライサウナまで一通りそろい、早朝から深夜まで使える利便性は相変わらず。
昔のハッテン温泉の記憶だけで来ると肩透かしですが、温泉体験を中心に組み立てれば満足度は高いはず。
台北の中心から小一時間、行義路らしい素朴で気持ちのいい湯に浸かって、旅の身体をゆっくり整えてください。
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