プノンペンのゲイバー事情
カンボジアの首都・プノンペンは、一見するとゲイバーの数は多くありませんが、実は「小規模だけど濃い」ナイトライフが楽しめる都市です。
ゲイバーは主に王宮やナショナルミュージアム近くのリバーサイド周辺、ノロドム大通りから伸びるストリート174・178・136・222などに点在し、徒歩やトゥクトゥクでハシゴしやすい距離感にまとまっています。
バーの多くは夕方〜深夜2時ごろまで営業し、21〜23時頃にかけてドラァグショーやボーイズショーがスタート。
ローカルの若いゲイやバイ男性、在住欧米人、日本を含むアジアの旅行者がほどよくミックスされ、「観光客が1人で行っても浮きにくい」雰囲気なのが魅力です。
近年は老舗の「Blue Chilli Bar」を中心に、ショーを楽しむエンタメ系バー、落ち着いて飲めるパブ風のバー、新顔のローカル系バーまで選択肢が広がりつつあります。
物価もまだ比較的安く、ビール1〜2ドル、カクテル3〜5ドル前後が目安。
初めてのカンボジア旅行で「とりあえずどこに行けばいいの?」という人向けに、2025年時点で押さえておきたいおすすめゲイバー5軒を厳選して紹介します!!
カンボジア・プノンペンのおすすめゲイバー5選 一覧
| 店名 | エリア / 通り | 雰囲気・特徴 |
|---|---|---|
| Blue Chilli Bar | St 178(ナショナルミュージアム近く) | プノンペン最古参、ドラァグショーが名物の超王道バー |
| POC Lounge(POC Bar) | リバーサイド近く St 15 周辺 | ライブバンド&ドラァグ&ゴーゴーの総合エンタメ系 |
| Space Hair Salon and Bar | St 136 | 昼はヘアサロン、夜はゲイバーの二毛作スポット |
| AsianCam | St 222 | 2020年代に登場した新しめローカル系バー |
| ToolBox Bar | St 174(ノロドム大通りそば) | カジュアルなパブスタイル&ショーも楽しめる人気店 |
Blue Chilli Bar(ブルーチリバー)
Blue Chilli Bar は、2006年オープンのプノンペン最長寿ゲイバーで、「ここに来ずしてプノンペンのゲイナイトは語れない」といわれる定番スポットです。
ナショナルミュージアム近くの St 178 に位置し、旅行者でも見つけやすいロケーション。
店内は奥行きのある細長い空間で、手前は立ち飲みとテーブル席、奥に小さなステージ。
木・金・土の夜はドラァグクイーンとボーイズが登場し、カンボジアポップスから洋楽ヒットまでノリのいいショーが繰り広げられます。
観客参加型の演出も多く、チップを渡すとリアクションしてくれるなど距離感が近いのも魅力。
客層は20〜40代のローカルゲイ、在住欧米人、バックパッカー系観光客がほどよくミックスされ、「英語が多少できれば1人でもすぐ友達ができる」フレンドリーさが高評価。
カクテルは3〜5ドルほどで、ショータイム前後はかなり混み合うため、確実に座りたい人は21時前の入店がおすすめです。
POC Lounge(POC Bar / Pride of Cambodia)
POC Lounge は、リバーサイド近くの St 15 周辺にある大型ゲイバーで、「Pride of Cambodia」の名でも知られる人気店。
グループ企業としてナイトクラブやマッサージ店も運営しており、その中核となるのがこのラウンジバーです。
店内はステージを中心にしたクラブ寄りの造りで、ドラァグショー、セクシーボーイズのダンス、ライブバンド、DJ ナイトといったエンタメがぎっしり。
2025年時点の情報では、16:00〜翌2:00ごろまで営業し、とくに金・土はローカルの若いゲイと観光客でほぼ満席になるほどの盛り上がりです。
カクテルのクオリティが高いことでも知られ、シグネチャーカクテルやショット類も充実。
店員は英語を話す人が多く、初めてでもオーダーしやすい雰囲気です。
賑やかなクラブ系の夜を過ごしたい人、ショーをガッツリ楽しみたい人、ローカルの若い子とワイワイ飲みたい人に最適の一軒と言えるでしょう。
Space Hair Salon and Bar(スペース・ヘアサロン&バー)
Space Hair Salon and Bar は、その名の通り「昼はヘアサロン、夜はゲイバー」というユニークなコンセプトで人気を集めるお店。
St 136 に位置し、リバーサイドからも歩いてアクセスできるロケーションです。
日中はプロのスタイリストがカットやカラーを提供し、夜になると照明が落ちて音楽が上がり、一気にバー空間へ変身。
フロアはこぢんまりしつつもテーブル配置が工夫されており、カップルでもグループでも利用しやすい作りです。
レビューでは「ハンサムなスタッフ」「フレンドリーで面倒見の良い店員」「テーマパーティーが楽しい」といった声が多く、強めのカクテルと80〜90年代のポップス、最新ヒットがミックスされた選曲も好評。
客層はローカルの若いゲイと在住外国人、観光客が半々くらいで、Blue Chilli より少しローカル寄りの印象。
がっつりショーを見るというより、友達同士で飲みながら、他のお客さんやスタッフとまったり会話したい人に向いています。
21時を過ぎる頃から徐々に混み合ってくるので、サロン利用ついでにそのまま飲んでいくのもアリです。
AsianCam(アジアンカム)
AsianCam は、St 222 にオープンした比較的新しいゲイバーで、「ローカル感を味わえる新顔スポット」として注目されています。
公式 Facebook では、毎日19:00〜翌2:00 頃まで営業し、リーズナブルなドリンクとフレンドリーなスタッフ、居心地の良い雰囲気を打ち出しています。
店内は他の老舗バーに比べてこぢんまりしていますが、その分スタッフや常連との距離が近く、アットホームさが魅力。
ビールやカクテルは比較的安く設定されているため、「まずは軽く1〜2杯」という0次会利用にもぴったりです。
夜によってはカラオケやDJ、ミニショーなどが行われ、ローカルの若いゲイやその友人たちが気楽に集まる社交場のような雰囲気になっています。
観光客はまだ少なめなので、英語がそれほど得意でなくても、笑顔と簡単なフレーズで十分楽しめるはず。
観光客だらけのバーよりも、もう少しローカル色のある場所を試してみたい人におすすめの一軒です。
ToolBox Bar(ツールボックス・バー)
ToolBox Bar は、St 174(ノロドム大通りそば)にある、カジュアルでスタイリッシュなゲイパブ。
オーナーが「誰もがくつろげる、家のようなバー」を目指して作ったと言われ、LGBTQ+ コミュニティとその友人たちが自然体で集まれる場所として人気です。
店内はインダストリアル調の内装で、長いカウンターとソファ席、ビリヤード台を備えたくつろぎ空間。
19:00〜翌2:00頃まで営業し、18:00〜20:00頃にはハッピーアワーとしてビール1.25ドル、カクテル3ドル程度のプロモーションを行う日もあります。
夜が深くなると、ステージでのショーやダンサーによるパフォーマンスが始まり、一気に華やかなムードに。
レビューでは「スタッフがフレンドリー」「ビールがよく冷えている」「ワインがコスパ良い」など、サービス面の評価も高めです。
Blue Chilli や POC のようなザ・ショー系バーと、落ち着いたパブの中間くらいの雰囲気で、友達同士で語りながらもショーも少し楽しみたい人にちょうどいいバランスの一軒です。
まとめ:まずは「Blue Chilli」か「POC」で雰囲気チェック
初めてプノンペンのゲイバーに行くなら、
- ショー重視なら Blue Chilli Bar
- クラブ感のある賑やかさなら POC Lounge
を起点にし、時間や気分に合わせて
Space Hair Salon and Bar → ToolBox Bar → AsianCam
とハシゴしていくのがおすすめです。
いずれもトゥクトゥクで10分圏内にまとまっているので、1晩で2〜3軒回るのも難しくありません。
このガイドを参考に、自分好みの推しゲイバーを見つけてみてください!


