二二八和平公園とは
台北の中心、MRT「台大醫院」駅すぐの場所に広がる二二八和平公園。
20世紀後半には「新公園(ニュー・パーク)」の名でゲイ・クルージングの象徴的な場所として語られ、映画や文学にもたびたび登場してきました。
いまもLGBTQ+の歴史と記憶を宿す空間であり、同時に市民の憩いの場として昼夜多くの人が行き交います。
2025年時点のゲイ的実情はどうか。
結論から言うと、公園としての開放性と歴史性は維持されつつ、深夜の濃いハッテンムードは時代の変化(アプリ主流・パトロールの目・防犯意識)を受けて「薄め」になってきています。
とはいえ完全に消えたわけではなく、時間帯やエリア次第で今もそれらしき動きが見られる——そんな「昔と今の同居」が現在のリアルです。
情報一覧
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 二二八和平公園(Taipei 228 Peace Memorial Park) |
所在地 | 台北市中正区(MRT台大醫院駅すぐ) |
開園時間 | 24時間 |
主な施設 | 芝生・散策路・東屋・ベンチ・公共トイレ・モニュメント |
近接施設 | 国家二二八紀念館(別施設・企画展あり) |
歴史の要点
- 19世紀末の公園設置以来、台北最古級の都市公園として発展。
- 戦後の政治的混乱を経て「二二八事件」の記憶を継承する場となり、現在の名称に。
- 後半の20世紀には「新公園」として、男性同士が視線・距離感で意思疎通するハッテン文化の舞台となった時代が長く続き、台湾クィア史の重要地点として語られてきました。
- 台北のクィア文化やプライド・イベントの動線とも関わりが深く、現代もLGBTQ+コミュニティにとって象徴性の高い公共空間です。
2025年のハッテン公園としての事情
- 残っているもの:
- 夜間・深夜の一部エリアで、視線の交わし方や距離の取り方を手がかりにした静かなコンタクト。
- 公共トイレ周辺がポイントになるケースがあるのは相変わらず。
- 薄れたもの:
- かつての「暗がりでの密度」。アプリ発の出会いが主流になり、公園は集合場所・散歩・軽い会話寄りに。
- 防犯意識・パトロールの目。不審行為や迷惑行為への警戒感が社会的に高まり、露骨な行為は受け入れられない。
- 安全と配慮:
- 遅い時間でも通行人・清掃・警備などの往来がある。無理やり・しつこい接触は論外。
- 誘いを断るのは自由。嫌な時は短く「ノー」で離れる。トラブルは距離で回避。
公園の雰囲気
- 駅側の出入口:人通りが多く明るい。観光客・家族連れ・学生もいる。
- 中央〜記念碑周辺:史跡やモニュメントが点在。日中は散策・撮影の人が多い。
- 奥まった緑地やトイレ付近:夜間に人の滞留が生まれやすいスポット。
- 園路・東屋:座って休む人、スマホで連絡を取る人。
- 街路側:タクシー拾いやすい。夜間は照明の暗い区画もある。
時間帯別の雰囲気(目安)
- 朝〜昼:観光・ジョギング・散歩。ハッテン目的の動きはほぼ皆無。
- 夕方:日が落ちると、視線の合図や距離の測り合いが生まれる区画も。
- 夜:週末は来園者が散発的に増えるが、濃さは昔ほどではない。
- 深夜:静かな時間。治安・防犯・野宿者や勧誘への警戒を。ひと気が薄い場所にあえて入らないのが基本。
声かけ・合図
- アイコンタクト → 2〜3秒視線を返す → 少し距離を詰める → 反応が無ければ終わり。
- 会話は短く穏やかに。しつこく追わない。
- 公共トイレは場として使わない。覗き・占有・録音録画は絶対NG。
- 同意は必須。一つでも「ノー」が出たら終了。
- 何かあれば距離を取る(早足・明るい場所へ・人のいる方へ)。
体験談・口コミ徹底調査
- 「夜の公園は思ったより人がいる。視線が合えば短い会話、合わなければすぐ流れる。しつこい誘いは見かけない」(平日夜)
- 「公共トイレ周辺に人が溜まりがち。ただ、トイレを占拠する行為は嫌がられるし、清掃員の出入りもある」(週末夜)
- 「家族連れも散歩している時間帯があり、肩身の狭さを感じることも。今はアプリ集合→軽く散歩→カフェへという使い方が多い印象」(平日夕方)
- 「警察や清掃の目もあるので、露骨な行動はできない。断るとすぐ引く人が多く、怖さは感じなかった」(深夜)
- 「勧誘まがいのやり取りを見たことがある。金銭・同行の要求は無視して明るい場所へ退避」(週末深夜)
まとめ
二二八和平公園は、都市の中心にありながらLGBTQ+の歴史が息づく特別な公共空間です。
2025年の現在、ハッテンの濃さは控えめになった一方、集合・散歩・会話の起点としての役割は続いています。
公共空間のマナーと安全第一を守りつつ、時代に合った距離感でこの場所を楽しむ——それがいまの二二八和平公園の賢い使い方です。
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